うえだ式発酵処理システムとは?

1985年より研究開発され、発酵処理機「りぼんちゃん」と「ヤンバル上田菌」を基本に、
あらゆる有機物を10Kgから10tまで加熱せずコンポスト化するシステムです。

標準型りぼんちゃん(600g)の特徴

  1. 有機物 100kg を加熱せず 85 ℃以上 90 分でコンポスト化し、良好な二次発酵へ移行
  2. 発酵温度が80℃以上になるため病原性細菌、害虫、雑草の種等はすべて死滅します
  3. 超好熱菌「ヤンバル上田菌」による高温発酵処理のため悪臭・腐敗が無く脱臭装置は不要です
  4. 一次発酵処理生成物は発酵能力が極めて高いので、他の堆肥や肥料と混合して高品質化します
  5. 二次発酵の期間は施肥する植物の用途によって使い分けて下さい。
    (栄養分が多いほうがよい もの、 完熟度が高くて緩効性の高いもの等、どの時期のものでも有効です。)
  6. どんな植物にも著効。地力回復、公共施設緑地、路肩緑化、ゴルフ場、荒地の農地化など用途は多い
  7. シンプルな設計のため、故障によるシステムダウンが殆どありません
  8. 微生物による短時間発酵のため、リサイクルが楽しくなり、環境教育に最適


循環イメージ図

循環イメージ図

有機物堆肥化の方法

水分調整剤と種菌を加えた生ゴミを発酵処理機「りぼんちゃん」に入れて90分ほど攪拌。これで一時発酵が終了。対比置き場で、最初は2〜3日に1度、次に1週間に1度程度天地返し、1ヶ月ほどで施肥可能な堆肥に熟成。

名前の由来

発酵処理機「りぼんちゃん」はREBORN=再生の意味をこめて名づけられました。

有機資源リサイクルへの貢献

農学博士 伊達 昇

 地域有機資源のリサイクルは、生物の再生産、環境保全、さらには循環型社会実現での重要なキーテクノロジーであるが、システムとして定着するためには、よりシンプルで低コストな発酵処理装置が要求される。
 うえだ式発酵処理システムは、コンポストベース(菌床) それ自体が生ゴミや農業集落排水汚泥を活用したリサイクル有機資源であること、発酵槽の構造がシンプルで低コストなこと、さらにそのシンプルな構造が多様な有機物や高水分の有機物の受け入れを可能にするなど、従来の発酵装置とは異なる特色を有しており、地域の状況に適合した有機リサイクルを可能にするものと期待している。
言うまでも無く、この発酵機は一次発酵機であり、熟成堆肥にするには二次堆積が必要となることを理解されたうえで賢く活用されることを願って、期待と推薦の弁とする。

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