環境ホルモン共同研究へ

日韓環境相が取り決めに署名


 川口順子環境相と金明子・韓国環境相は7日、東京で内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)などの化学物質に関する共同研究強化の取り決めに署名した。

 日本と韓国には共通の生物が多いため、今後の対策に活用できると判断した。カモメなどの鳥類や魚介類など、日本海を取り巻く生物に環境ホルモンの影響がないか調べるほか、ダイオキシン類やポリ塩化ビフェニール(PCB)の蓄積量に関する研究も進める。両国の研究機関や大学の研究者らが参加し、5年後をめどに報告をまとめる。

 98年に発表された日韓共同宣言のなかで、地球規模問題に関する協力強化の一つとして、環境ホルモンについての共同研究を始めることで合意。99年から、国立環境研究所と韓国国立環境研究院との間で情報交換が進められてきたが、研究協力の対象にダイオキシン類やPCBも含めるなど体制を強化するため政府レベルで取り決めをはかった。

(2001/04/07 朝日新聞紙面より)

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